お客様の課題
1.数量変動の多い製品を生産。
2.増産時は、操業でカバーしているが、人財確保が困難。
このような背景から、工程の中でも共通点が多い工程を省人化することから検討開始。
特に、セル内でのワーク投入・取出し工程において、省人化を図ることになりました。
お客様の期待 三信電気の提案
■お客様の期待
1.ワークの表裏・向きを確認して加工機へ投入する必要がある
2.既存の台車・ラックを使用して運用したい
3.加工機を複数台使用しており、システムには高い汎用性と柔軟な運用が求められる
4.ロボットの導入は初めてで、停止時の対応などに不安がある
■三信電気の提案
1.複雑な動きへの対応するため、垂直多関節ロボットを使用したシステムを提案
2.専用ハンドを開発し、既存の台車・ラックをそのまま運用可能に
3.サイクルタイムの短縮による、更なる生産性向上を見据えて、ロボット2台構成を提案
4.万が一の機械停止の際に、稼働状況を遠隔で可視化する、IoT機器を導入し、早期サポート体制を構築

導入後の成果
導入効果:人作業の工数を80%削減
従来 :加工機1台につき、作業者1名がワークの投入・取出しを手動で実施
導入後 :ロボットによる約1時間分の自動運転(投入ワーク160個分)を実現
作業者による作業は1時間に1回となり、他業務へのシフト可能になった
三信電気の提案 更なる生産効率拡大
『汎用性』 の高さが導く効率化
多関節ロボットの活用により、複雑且つ高速な動作が可能。加工機2台運用時は、
ロボット1台を削減することができ、システム全体の省スペース化と生産効率向上を両立
弊社はお客様の将来構想に基づき、拡張性のあるシステム構成を提案させていただきました。

導入時、導入後のサポート
ロボットシステムの導入では、量産立ち上げ前後の調整作業は多くの時間を要します。
また、担当SIerが近隣にいる場合でも、速やかな対応が難しいケースが多く、
トラブル対応の遅れが稼働再開までに時間を要します。
三信電気ではPLCを遠隔操作できるIoT機器をロボットシステムに組み込み、
トラブル発生時にはお客様合意の上、Sierが即時対応できる体制を構築しました。
これにより突発的なトラブルの速やかな解決が可能です。
現在は遠隔監視だけでなく、稼働率や生産進捗を可視化するソフトウェアも開発・提供し
システム全体の運用最適化に貢献しています。

お客様の声
Q. ロボット導入の効果を感じた場面はありましたか?
A. 導入後すぐに増産の依頼がありましたが、そのタイミングでロボットがしっかり稼働してくれて、本当に助かりました。
それ以来、ロボットは現場にとって欠かせない存在になっています。
Q. 日々の運用で特に便利に感じている点はありますか?
A. 昼休みなど、人が離れる時間帯もロボットが作業を続けてくれるので、生産が途切れずに進みます。
作業者も張り付きで対応する必要がなくなり、他の業務にも余裕をもって取り組めるようになりました。
Q. 今後についてお考えのことはありますか?
A. 今回の導入が非常にうまくいったので、2台目の導入も前向きに検討しています。
これからも、より安定して効率的な生産体制を目指していきたいと考えています。