人的資本経営への取り組み

当社グループでは、多様性の確保に向けた人材育成や社内環境整備といった人的資本経営を中長期的な企業価値向上に向け取り組むべき課題であるとの認識のもと、以下の取り組みを実践しております。

1.戦略(人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針および社内環境整備に関する方針)

持続的な企業価値向上を図るためには、企業活動の主体である人材の価値向上が始発点であると考えます。当社は積極的な人的資本投資を通して個々の人材価値と組織力の向上を図るため、多様で有能な人材を採用し経営戦略遂行に必要なスキルの習得を促進します。さらに頑張った人が公平に報われる処遇や安心して効率的に働ける環境を整備して、従業員のエンゲージメントを高めることに努めています。

ⅰ)戦略的能力の獲得
  • 現行事業戦略の遂行に必要な専門的なスキル保有者を機動的に採用します。
  • AIやIoTをはじめとする先行的な戦略スキルについても、十分な投資を行いビジネスチャンスの獲得につなげます。
    ⅱ)多様性の確保
    • 性別、国籍に偏りのない多様な人材を採用して組織能力の向上と活性化を図ります。
    • 社会的な立場や役割による偏見を排除し、性別にかかわらず公平に働き、認められる社風や環境を整えます。
    ⅲ)スキルの向上
    • 様々な階層に向けた社内外研修の充実化や専門的なスキル獲得のための資格取得奨励等のインセンティブ制度を活用したスキルアップ施策を実施します。
    • 多様な人材の特性や能力を最大限に活かすため、ビジネスの基本スキルから最先端のITスキルまで幅広いジャンルを自主的に学べる eラーニングプラットフォーム環境を提供するなど、中長期的な成長の源泉となる人材に対して積極的に投資を行います。
    ⅳ)評価・報酬制度
    • 従業員が安心して生活できる賃金水準を確保します。
    • 職務価値や業績貢献に基づく公平な評価・処遇を行います。
    ⅴ)職場環境の整備
    • ハラスメントや差別がなく、オープンマインドな職場環境を追求します。
    • 育児や介護等のプライベートな事情と業務を両立しやすい環境を整備します。(ワークライフバランス)
    • エンゲージメント調査による問題点を把握し、早期解決を図ります。
    ⅵ)生産性向上
    • DX(Digital Transformation)によるBPR(Business Process Re-engineering)を推進し、労働生産性の向上と創造的活動の拡大を図ります。

    2.指標と目標(当社グループ)

    当社グループは少子高齢化社会においても安定した労働力を確保すること、また創造性や革新性の源泉となる高度な知識/スキル、多様な視点/経験を確保することが必要と考えており、女性や外国人、社外人材など多様な人材の採用や育成、活用に取り組んでまいります。その取り組み状況を測る指標と目標を以下の通り設定しております。

    指標2023年3月末 実績目標達成時期
    女性管理職比率5.5% (当社単体1.4%)10% (当社単体7%)2031年3月末
    外国人管理職比率11.0%10%以上を維持
    中途採用者管理職比率36.0%30%以上を維持