
こんにちは、三信電気の鮎太郎🐟です。
先日当社のお取引先のCoreHW社に位置測位ソリューションのデモンストレーションを実施してもらったので、その様子をレポートしたいと思います。
CoreHW社について
CoreHW社は北欧フィンランドに本社を構える半導体メーカーです。
CoreHW社 HP
半導体の設計製造だけではなくアレイアンテナの設計にも長けており、その技術力を生かしてBluetooth® 5.1を利用した誤差10cmで計測可能な高精度な位置測位ソリューションも提供しています。
デモンストレーション概要
CoreHW社の位置測位ソリューションは、ロケーターと呼ばれるアンテナ4台とタグと呼ばれるBLEの電波を発するビーコンを使って、ビーコンの電波の強度とロケーターが電波を受信するときの到着角の角度から位置情報を割り出します。
今回は、最新モデルとなる第四世代製品のデモンストレーションを実施してもらいました。

ロケーター写真

タグ写真(左からネックストラップタグ、物体検知用タグ、リストバンドタグ)
デモは当社の会議室で四隅にロケーターを設置し、室内に置いたタグの位置をパソコンのデモ用アプリで表示するというものになります。

フィンランドから来日してくれたCoreHW社の担当者さん2名が一生懸命セッティングしてくれました。
ロケーターは三脚に固定して、天井付近に配置します。
デモなので三脚を使っていますが、実運用の場合は天井や壁に固定します。

本日は平面上を移動した際の移動検出のデモと、Z軸方向にタグを移動した場合の高さを検出するデモの2つを行ってもらいました。
移動検出デモ
私がタグをもってテーブルの周りを一周したのと、デモ用アプリのキャプチャーを組み合わせた動画です。右上のワイプが私が移動している映像で、メインに表示されているのがデモアプリがタグを検出してその動きを表示している映像です。
最初画面下に表示されているグレーの小さな●が、私が持ってるタグです。
画面の四隅に矢印のアイコンで示されているのがロケーターです。
私の移動する動きに合わせてアプリのタグの表示も追従して高精度に測位できている様子が分かります。
また、アプリの設定によっては下の動画のように移動の軌跡も表示できます。
高さ検出デモ
次はテーブルの上に置いた5つの棚の上をタグを移動させて、その時に高さが変化する様子を撮影した動画です。

写真はテーブルの上に置いた棚で、1つの棚の高さは10センチ弱です。
タグを1段ずつ棚の下から上へ、上から下へとずらして置いていった時の動きがトレース出来ていることがわかります。
CoreHW社の位置測位ソリューションいかがでしたでしょうか?
省人化、自動化で活用が広がっていますが、他にも色々と使える場面がありそうですね。
個人的には、うちの飼い犬が日中どういう行動しているのかをトレース出来たら面白いなと思ってます。